PCゲーが良質なシミュレーションゲームの溢れる地、というのは昔から今も変わらずですが、
長い歴史を誇る戦略シミュレーションのシリーズ最新作、
「XCOM2」が、国内家庭用に移植されたのでプレイしてみました。

公式
https://xcom.com/agegate/
前にも言ってたと思いますが一応復習しますと、
そもそもXCOMの過去作の方については私も寡聞にてよく知らなかったんですが、
近年出た2Kによる復活作、「XCOM:Enemy Unknown」及び「XCOM:Enemy Within」が難ゲー好きに大ヒット、
その高評価は留まる所を知らず、良く噂にも聞くところとなりましした。
曰く、知的で高難度な、シミュ好きによるシミュ好きのための作品。
プレイヤーを殺す気マンマン。
ドマゾ御用達。
みたいな感じだったように思います。
確かにその通りです。
この2でも、始めてみてチュートリアル後の最初のミッションで部隊が半壊しましたし。
実際のとこ、
まだ2を始めてそこまで先に進んではいないのですが、本格的な戦略シミュとしても、かなりの難易度だろうと思います。
この手のに慣れてない人はもちろん、他のSLG、SRPG等のゲームでちょっと慣らした事がある程度では、
早々に根を上げることになるんじゃないかと思います。
私も速攻で難易度最低に下げましたからね。
兵は神速を尊ぶ!
どんなもんかよく知らないという方のためにざっくりと、どんな内容か説明いたしますと、
まずいきなり、世界は宇宙人によって征服された後という所から始まります。
どうやら前作のラストで敗北エンドを迎えてしまったらしい。なんてこったい。
で、まずは行方不明になってた司令官(コマンダー)を取り返し、
XCOM軍はレジスタンスとして地球を取り戻す為に孤軍奮闘、反撃に出るのであった!
・・・という感じなんですが、
ただでさえ難しいのに、敵が地球支配し終えて強大になってるという圧倒的不利な設定から始めさせるとか、
開発者はどんだけドマゾにしたいんだよ!?と言いたくなってくるのですが、詮無い事。
諦めて地球解放の為に頑張りましょう。
戦闘は見下ろしのタクティカルなターンベースのよくあるやつ。
個人的に最近この手の戦闘のゲームをRPGでいくつかやってたので慣れてると思ってたのですが、
基本の行動力が2ある中で移動や攻撃に割り振るというこのゲームの仕様は、独特で割と最初は戸惑います。
何気に複雑で説明も結構難しいから詳しくは割愛しますが、
まぁ、コツをつかめばすぐになんとかなるでしょう。(てきとう)
とにかく最初は部隊メンバーが哀れにもどんどん死んできます。
もう、何かしらすると死ぬ。一発食らえば瀕死。攻撃が外れて死。なんか分からない内に突然の死。
自分の不甲斐なさに泣く暇もなく、新兵は不慮の事故で命を落とし、かろうじて生き残った重症者は長く療養する羽目に。
そしてまた新兵を補充して次の戦場へ、という繰り返し・・・
最初はどうなるものかと思いましたが、
生き残って昇進した新兵は、それぞれの兵科に進化し、徐々に力を付けていきます。
そうするとどうでしょう、徐々にではありますが、兵は逞しく、正に地獄を生き抜いた歴戦のベテランの如く、不敵で頼もしくなっていきます。
「プラトーン」の先輩兵士達だとか、「プライベートライアン」のトムハンクスやその仲間みたいな感じでしょうか。
そうなってくると、
用意された潤沢なカスタマイズ機能を使い、
おきにな兵士の装備や髪型、
はては名前や国や声、愛称までをも、好みに合わせ弄って変えてあげたくなります。
衣装を変えて外見をキメ、武器や装備も段々強くなってくれば、
思い入れの増加と同時に戦いも楽しくなって来ます。(イージーに変えたせいも多分にある。)
ただし、そういった可愛がってる兵士であろうと、戦死したらそれまでなので、
そのこだわりのカスタマイズ要素があること自体、サディスティックだと言えなくもない。
考えすぎでしょうか。
私の場合には、
すごくセガールに似た新兵が現れて、しかもそれが刀を使う兵科になったので、
即お気に入りとして部隊に採用してみました。
脳内声は大塚明夫です。愛称はグリマーマンがいいかな?
戦闘は見下ろしターン型ですが、このゲームは実はそれだけではなく、
普段は基地のリソース管理や新たな武器やテクノロジーの開発、人員の補充、各地の調査などに追われる、
基地の維持管理系の手腕も試されることになります。
ある意味、戦略級と戦術級の両立って感じですかね。
ゲーム内では常に時が進んでおり、
エイリアン軍は刻一刻と悪の計画を進めたり、レジスタンスや市民を襲ってきたりするのですが、
こっちはこっちで開発や調査、あるいは兵士の療養などにも時間が掛かるので、
一時も無駄に出来ない緊迫感に追われることになります。
これが実際やると中々に厳しくて、
RTSよりはましなんでしょうが、何をしてても気の休まるときがない。
戦闘はキツイのに、ちょっとでも兵が負傷すれば完治するまではスタメン落ち、
資源は欲しいが資源を得るための調査にも何日もの時間をかけなければいけない。
その間にもわんこそばの如く敵の侵攻を阻止しろだのどっかを攻めに行けだの・・・
あああもう!!そんなにいっぺんに色々言われたって全部出来ないでしょ!!!!とキレたくもなりますよ。おこマンダーだよ?
言わば、「デッドライジング」一作目のイベントフラグのもっとキッツイ版。
ほんと、最初の何週間かは、てんてこ舞いすぎて地球守るどころの騒ぎじゃなかったですよ。
モルダーじゃなくても疲れるってこんなの!
ペースがいきなり過ぎて、過去作をやってた人か戦略シミュが得意な人以外では、
導入部から面食らってしまうような難易度になっているというのは、
そういう本格的なものが好きなファンには嬉しいでしょうが、
親切さの面ではだいぶスパルタなゲームだし、もうちょっとなんとか出来たのでは?と言えます。
とにかく歯応え充分の、評判通りな容赦のない内容のゲームで、
敵の能力のズルすぎ感とか、
リソースの使い方次第では積みそうになるギリギリ感、
ちょっとのミスで死んでいく兵士を見た時の無力感、
常にイベントなどの時間に追われる焦燥感など、
確かにドマゾ向けな部分も多いです。
ですが、ガチなシミュ系よりはどっちかと言えばRPGが好きな人間からすると、
キャラの成長していく姿や豊富なカスタム要素に関しては見ててとても楽しいですし、
最初は至弱だった新兵達が修羅場を抜けて強くなった結果、
一撃で宇宙人どもの敵を撃ち抜いた瞬間は、言い知れぬエクシタシーに溢れています。
一応救済策として、
戦闘中でもオートセーブをいくつか作っててくれてるので、
致命的なミスがあったらロードしなおしてやり直しさえすれば、WIZのリセットの如くなんとかなるのですが、
リトライ前提とすればロード時間が少し長めなのが難です。
私はイージーでなんとかやれるぐらいではありますが、
もっとこういうのが得意な戦略家の方ならば、より高い難易度でも楽しく進めるんだろうなと思います。
やっぱりどうしても私はRPG的にどんどん自分が強くなって行くのを望む性質なので、
ドマゾな感じで追い詰められたり、常にカツカツの家計になったりするのはそんなに好きじゃないのですが、
確かに素晴らしく良く出来た、達成し甲斐のあるゲームであり、
本格的な戦略ゲーが求めるところの、シビアさやそれをねじ伏せる達成感に関して、
これ以上の完成度の作品は中々無いんじゃないかなと感じます。
各種時間経過のタイトなとこや、資源管理の厳しいとこは、
もうちょっと細かい設定変更などを用意するとか、なんとかしてほしかったかなって気はしますが、
(勝ててる限りは)かなり楽しんで進めています。
クリア出来るかは分からんですけど、セガール少尉にはもっと頑張ってもらおう。
そんな感じで。