昨日の「しばちゅうさん」に続きまして、本日10月22日は、
「大アレ国志」上下巻が発売になります。


「アレ国志」、「超アレ国志」の内容を含む、新装完全版。
長きにわたる沈黙を経てやっと単行本化された幻の超アレ後半部分とその用語集を完全収録。
更に、描き下ろしで三国志終焉までを描いたことで、
黄巾の乱以前から三国の統一までの時代をこの二冊で全て網羅という一大事に。
その上、三国志のみならず中国四大奇書までも全てカバーしていると云う前代未聞のお買い得感。
正に大(グレート)アレ国志の名に恥じない、無駄に盛り沢山の作品となっております。
ちょっと変わった三国志に興味がある方、ちょっとどころか異常レベルでもそんなに怒らない心の広い方、
お近くの書店さんや通販等で、是非お買い求め下さい。
・・・以下に、作者による発売に当たっての雑記。
気になる方は御覧下さい。
そんなこんなでやっと出ました。出たよ!
ずっと本になるのを待っていて下さった方、本当にお待たせしました。私も待ちました。
取り敢えず、「しばちゅうさん」と違ってアレの方はそもそもの始まりからかなりの時間が経っている事ですし、
まずは歴史を振り返る意味でもこれまでのアレをまとめてみたいと思います。
まず無印の「アレ国志」は、「コミック三国志マガジン」での連載の後、2007年3月に発売。
続く「超アレ国志」は、2008年6月に発売。
超の方はウェブ配信に移行してずっと毎週更新で連載していたのですが、
その後2008年のクリスマス(よりによって。)に連載終了した後も続巻は刊行されないまま。
そして現在に至る、という感じです。
そこら辺のデータに関しては、こちらの
「三国志ニュース」さんの記事が大変詳しく調べて下さってます。
http://cte.main.jp/newsch/article.php/2182
上記を見ても分かる通り、
描かれた年代的順では、「アレ国志」→「超アレ国志」となってます。
「大アレ国志」では、これが幾分入れ替えて配分されてまして、普通に読み始めると「超アレ」から始まっています。
これに関しては、世に出た順番通りにすると言う案も最初出てたのですが、(私も一時そうしたらどうか?と意見しました。)
最終的には全体のバランスとか構成とかの都合で、このような形になりました。
ですので、描かれた時間通りに観ようとすると・・・
「大アレ国志 上巻」後半の無印アレ国志 → 「大アレ国志 下巻」後半の無印アレ国志 → 「大アレ国志 下巻」の四大奇書(旧刊「アレ国志」のおまけ) → 「大アレ国志 上巻」前半の超アレ国志 → 「大アレ国志 下巻」前半の超アレ国志 → 描き下ろしのおまけ(三国志統一)となります。まぎらわしいw
一応、以前の話のデザインや展開を踏襲して後の話が出来たりしてる部分があったりする場合もあるので、
この時系列は知らないよりはなんとなく知ってる方がいいのかも知れません。そんな大事なものでも無いですが。
で、
そんなこんなでやっと完全版として今回本に出来た訳ですが、
いやあ、こんなアレではありますが、流石に長年の仕事に一区切りついたと言う感じで感慨深いと言うかほっとしましたね。
その分、量も多かったので校正作業なんかもかなりのものだったんじゃないかと思います。
完全版と言うからには誤字脱字なんかは出来るだけ潰したかったんですが・・・・・・まあそうも行かないですよね。
既に自分で見ても写植の間違えとかは見つけてしまってるんですが、
やってしまったものはどうにもならん。(増刷でもしない限り)
アレは私が初めて出した本でもあり、実質デビュー作と言ってもいい作品で、
その上かなり描いてから時間が経ってますから、
今回、初期作品集的なノリでかなり恥ずかしい点も多々なきにしもあらず云々、
と言うか、後半の方は私も刷り出し見るまでは完全に忘れ切ってました。
今見ると(と言うか連載終わった時既に思ってましたが)、パッションはあるものの、内容的にはかなり反省点も多く、
今回の単行本作業ではそれを改めて見直すいい機会になったと思います。
色々とネタが不親切すぎ。無駄にとがりすぎ。思ってたより格ゲーネタ多すぎ。チョウバク出しすぎ。拙いながらも今後に生かせればと思っております。
「しばちゅうさん」を昨日買って、試しにこっちもちょっと買ってみたって方にとっては、ノリについて行けねえ!(司馬懿自体大分違ってるし)となる様な面もあるかも知れませんが、
粗のある点については、なにせ昔の作品ですので、どうか御容赦願いたい。
初めて知ったという方にも、昔から御存知だった方にも、
今回の刊行によってやっと形として全てお見せ出来る様になったことを感謝すると共に、
また次の機会がアレば、更に良い物に出来ればとそう思います。
To Be Continued...?